こんにちは。イメージコンサルタントの三木真紀です。
人の美意識は緊張する場面でまとう黒の所作にあらわれます。
先日、高崎芸術劇場のオープンシアターへ行ってきました。
今回は『能舞台2024夏!』
能舞台の設置自体が年数回という貴重なタイミングに合わせて、施設や設備に解説を聞ける機会でした。
能舞台での演奏も実演してくださいました!
演奏される方が和楽器の成り立ちや音の違い、演奏の技法なども解説してくれてとても興味深い時間でした。
総じて感じたのは、人の美意識は緊張感がある場面ほど所作にあらわれるということです。
はじめてお能を観たのは20代後半だったと思います。
その雰囲気にただただ圧倒されて不可解な印象を持ちました。
初心者が理解するのはむずかしく、事前に勉強しなげれば楽しめないと感じたのをよく覚えています。
あれから10年以上経ち、高崎芸術劇場でお能を観ることが出来ると知って足を運んだのが2,3年前でしょうか。
30代の自分と40代後半の自分では、感じ方がどう変化しているのかを知りたくてチケットをとりました。
久しぶりに観たお能の舞台で目を奪われたのは黒の美しさでした。
文字通り黒子、舞台中央で舞う踊り手の雅やかさを引き立てるはずの「和の黒」が、何よりも際立って見えたのです。
黒は着ている人の意思がもっともあらわれる色です。
無難だからという理由で選んでいる人は、無難でつまらない人に見えます。
緊張感を得るために着ている人はプロフェッショナルな印象になります。
背景とのコントラストがダイレクトにわかるため、ごまかしが効かないのです。
能舞台の上で観た「和の黒」は、まさにプロフェッショナルでした。
足音どころか気配さえ感じさせず、能舞台を優美で静謐な空間に整えていきます。
極限までムダをそぎ落とした簡潔な動きは、緊張感の中で浮き彫りになり観るものの目を引きつけてやみません。
首筋を流れ落ちる血液がひんやりとたぎる感覚は、そうしたプロフェッショナルな所作によるものだと実感しました。
黒の着こなしにその所作となってあらわれるのです。
パーソナルカラー診断的には、黒はウィンタータイプが似合うと言われています。
他のタイプは色の強さに負ける、顔色が沈んで見えると感じている方が多いです。
スプリング私も以前はそう感じて黒を避けていました。
ですが、ほとんどの方が黒を着こなすことができます。
養成講座のスタイリング基礎理論では、ウィンター以外の方の黒の着こなしについても学びます。
カテゴライズされた診断の枠を超えた「あなたに合う」を提案できるイメージコンサルタントを目指します。