人は小さなきらめきを支えに生きている

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こんにちは。三木真紀です。

 

記憶の奥にしまった小さな光のきらめきが、生きる支えになることがあります。

 

 

ウィーン・フォルクスオーパ交響楽団のニューイヤーコンサートに行ってきました。

 

オーケストラ、オペラ、バレエと新しい年のはじまりを祝う華やかなコンサートでした。

 

 

バルコニー席で隣の席になった女性と幕間に少しお話しました。

 

おそらくあまり場慣れしておらず、気後れしている様子で座っていらっしゃいました。

 

ですが演奏がはじまると、高揚して楽しまれている空気が伝わってきます。

 

 

私も嬉しくなって「時々いらっしゃるんですか?とても楽しんでいらっしゃるようなので」と幕間に声を掛けました。

 

すると、素敵なエピソードをお聞かせくださいました。

 

「新婚旅行でウィーンに行った時に、ウィーン・フォルクスオーパ交響楽団のコンサートに行ったのです。

 

でもその時は時差の関係であまり楽しめず、残念に思っていました。

 

高崎で同じオーケストラのコンサートがあることを知って、クラシックのコンサートに来るのは久しぶりで迷ったけれど思い切って来て良かったです。

 

やっぱり私、クラシックが好きです!」

 

頬を高揚させて、弾んだ声でそうお話くださる笑顔がとても魅力的で、お話しながらその魅力を最大限引き出さすスタリングが浮かびます。

 

メイクと髪を整えてドレスを着れば、オペラ歌手並みの存在感がきらめくのです。

 

 

人はだれもが記憶という名の小さな光を秘めています。

 

普段は胸の奥にそっと閉まっているその光が、何かのきっかけにきらめく瞬間があるのではないでしょうか?

 

音楽や香りや感触や風味といった五感に響く何かがきっかけとなって、幸せな記憶がきらめくのです。

 

その小さなきらめきが生きる支えとなり、これからの人生を豊かにするのだ。

 

なんともチャーミングな笑顔とお話しながらそう感じました。

 

気がつくと、そのお隣の紳士も交えて会話が弾みます。

 

 

その女性から「ピアノの先生かなにかされているのですか?」と言っていただいたコーディネートです。

 

もちろん、まったく弾けません。笑

 

何者かになれるのもファッションの面白いところ。

 

オーケストラのコンサートはクラシカルなコーディネートで出かけたくなります。

 

 

音楽やファッションが共通言語となり、コミュニケーションが生まれます。

 

そのおかげで素敵なエピソードに触れて、幸せな気持ちで帰路につきました。

 

またお会いできますように!

 

 

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