こんにちは。イメージコンサルタントの三木真紀です。
「着こなし」日常にある美意識から培われます。
高崎芸術劇場で立川談春氏の落語を聴くのは3回目でしょうか。
何度足を運んでも感じる空気や味わいが変わります。
この日もさまざまな感覚を巡らせながらその空気に身を委ねます。
高座に上がった談春氏の着物を見ながら、「着こなすというのはこういう事なのだ」と確信を得たような気持ちになりました。
生地や仕立てが上等なことは客席から見てもわかるほど美しいものでした。
その上等さをさらりと着こなしている艶っぽさを感じたくて何度も足を運んでいるのだと気づいたのです。
着物でも洋服でも、人よりも物の主張が目立つとダサくなります。
身につけているものが上質であればなおさらです。
上質なものは作り手のこだわりや美意識が宿るので「モノ」を超えた存在感を放ちます。
物の存在感に対して人の経験値が追いついていないと、着負けしている感じや無理している感じができます。
(QRコード?で美しさが台無し…)
私はなりたい自分を先取りした服を着ることをおすすめしています。
今の自分よりも少しだけ背伸びした服を普段から着るのです。
最初は、その背伸びに慣れなくてムリしている感じがすると思います。
ですがそれを毎日続けていると、だんだんと気持ちや振る舞いができるようになります。
背伸びした外見に内面の変化が追いついてくるからです。
行きたい場所に行けるようになったり、会いたい人に会いに行けるようになったり、自分の言葉でコミュニケーションが取れるようになったり。
思考も行動も主体的になります。
日常的に上質な服を着ることで美意識が培われます。
秋の始まり、美意識をもって見直してみようと思う今日この頃です。